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The spirit of

BLACK BAY P01

ウォッチバリエーション(1)

ブラックベイ P01、1960年代後半にアメリカ海軍に提案されたモデルを元に作られ、チューダーの知られざる歴史の一面が垣間見えるデザイン。

プロトタイプにみられるヒンジ仕様のエンドリンクは1968年に特許申請を行ったもので、接合部をカバーするとともに、ベゼル部分を分解しやすくすることで腕時計のメンテナンスを容易にした。

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プロトタイプに込められた精神

プロトタイプにみられるヒンジ仕様のエンドリンクは1968年に特許申請を行ったもので、接合部をカバーするとともに、ベゼル部分を分解しやすくすることで腕時計のメンテナンスを容易にした。もちろんブラックベイ P01は単なる過去の製品の焼き直しではなく、12時位置の取り外し可能なエンドリンクによってベゼルの回転を防止する。防水は200m、時針、分針、秒針と日付表示を備えており、ドーム型のマットブラックダイアルにはルミネッセンスのアワーマーカーが配され、ケースはマットなサテン仕上げである。このデザインは真に実用性を求めたプロトタイプに敬意を表したものなのだ。

マニュファクチュール キャリバー MT5612

ブラックベイ P01に搭載されたマニュファクチュール キャリバー MT5612は時針と分針、秒針に加え、3時位置に日付表示を備えている。ほかのマニュファクチュール キャリバーと同様にチューダー独自の仕様である。オープンワークのローターは細部にサンドブラストを伴うサテン仕上げで、ブリッジとプレートはサンドブラスト表面とレーザー装飾を交互に施されている。その構造は、堅牢性、耐久性、信頼性を確立するように設計されている。可変慣性バランスを持つため、2点固定の丈夫な横断ブリッジによって守られている。両方向回転の自動巻システム、70時間のパワーリザーブとキャリバー MT5612はスイス公認クロノメーター検査協会(COSC)による認定を取得。

レザーとラバーのハイブリッドストラップ

ブラックベイ P01のために開発されたストラップはラバーをベースに「スノーフレーク」のモチーフを背面に配し、ブラウンのレザーでトリミングを施している。原型となった当時のプロトタイプの精神を受け継ぎ、取り外し可能なサテン仕上げのスチール製エンドリンクが付属する。

歴史的プロトタイプの再現

1950年代後半からアメリカ海軍にダイバーズウォッチを提供していたチューダーは、1967年に新たなモデルの開発を始めた。この新たな時計にはアメリカ政府によって取り決められた基準を満たす必要があり、最新の調査のもと、技術者たちの叡智を結集した機能性が導入されたのである。それまで搭載されていなかった機能の特許出願とともにプロトタイプを製造。「コマンドー」というコードネームでこの挑戦的なプロジェクトは進行されたが、定番化はされなかった。しかし50年の時を経て、ブラックベイ P01(最初のプロトタイプという意味)として当時の精神を受け継ぎ、再び命が吹き込まれたのである。ブラックベイ P01はダイバーズウォッチとセイリングウォッチの要素をあわせ持ち、かつてのプロジェクトで生まれた実験的精神を体現するものだ。

THE ESSENCE OF BLACK BAY

他のブラックベイのモデルと同様、ブラックベイ P01は1969年のカタログに登場した「スノーフレーク」と呼ばれる時針のデザインに、現代的な機械式時計の要素が混ざり合う。それは単なる「過去のモデルの復刻」ではない。チューダーのダイバーズウォッチが持つその60年の歴史を具現化し、現代に蘇らせたのだ。

プロトタイプに宿る精神

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